鎌倉・長谷寺で「あじさい屏風展」-境内のアジサイ・空間を緻密に再現

写真のように鮮明で色彩ゆたかな「あじさい屏風絵」

写真のように鮮明で色彩ゆたかな「あじさい屏風絵」

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 アジサイの見ごろを迎えた鎌倉・長谷寺(鎌倉市長谷3)で現在、宝物館開館30周年を記念した特別企画展「あじさい屏風(びょうぶ)展」が開催されている。

アジサイの見ごろを迎えた「長谷寺」。斜面に咲き誇るアジサイのなかを散策路を歩きながら見物できる。

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 作者である日本画家・佐藤宏三さんは、奈良・長谷寺の風景を描いた「春の長谷寺」、「秋の長谷寺」を発表しており、今回で3作目の屏風絵となる。「当山の一番美しい風景を味わい深い日本画で残したい」という竹石山主の意向に基づき制作された。2年余りの歳月を費やし、今年3月に完成。宝物館の開館30周年記念と重なったことから、同展として発表するに至った。

 「長谷寺境内を彩る2,500株のアジサイを、まるで一つひとつ描き出したかのような緻密(ちみつ)な描き込み、梅雨時期の境内の空気まで感じさせる空間描写は、鎌倉のアジサイの風情を見事に描きだしている」と同寺の松田さん。「境内のアジサイ鑑賞の際にはこの屏風絵もご覧いただき、どの位置から描かれた風景か探してみてほしい」とも。この屏風絵は、来年以降も6月の宝物館定例展として公開していく予定。

 開催時間は9時~16時。火曜休館。料金は中学生以上100円(小学生以下は無料)。7月26日まで。

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