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葉山で被災者の夏休み一時避難企画-滞在先を提供、余暇プログラムも

湘南の海が広がる葉山町で、被災者の夏休み期間一時避難を支援。海関連の余暇プログラムなども実施

湘南の海が広がる葉山町で、被災者の夏休み期間一時避難を支援。海関連の余暇プログラムなども実施

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 葉山町社会福祉協議会が立ち上げた被災者支援プロジェクト「おいでよ葉山」は7月中旬ごろから、夏休み期間に被災者が葉山に滞在する環境を提供する企画「夏休みゆったり親子ステイ in HAYAMA」を実施する。

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 震災後の3月末に、被災者の一時避難を行うことをメーンとして立ち上げた同プロジェクト。これまで一時避難のほか、岩手県遠野市へは絵本・本を、釜石市へは物資支援を実施してきた。その経緯で「子どもの学校の夏休み期間中だけ、放射能から逃れて遠くに避難したい」という問い合わせがあり、これを受けて今回の企画を立ち上げた。

 同企画では、「家を提供するという形で支援する人と、被災地から避難したい人を結び付け、一時避難を支援」する。葉山近郊を問わず、空き家やホームステイ先を募集。親子での預かりを原則とする。「放射線量が高いとされる福島県福島市や郡山市の方が、学校の夏休み期間だけ福島県を離れて避難したいという問い合わせが全体の9割。現在までに50件以上の問い合わせがあった」と同事務局のスタッフ。

 現在、葉山町では、ホームステイ先や3LDKマンションなどを提供可能。「葉山町戸建てでは福島県郡山市からの被災者家族が、富士山麓別荘には福島県いわき市から2所帯」の滞在が決定している。

 滞在期間中、さまざまな余暇プログラムも実施する。海関連プログラムなどを提供しているNPO法人「オーシャンファミリー」や、子ども向け体験企画を実施している逗子の「ABC Kid's」が各種ワークショップを検討中のほか、アートセラピーやエステも予定する。

 「日々、福島県等からの問い合わせが多数寄せられているが、まだまだ提供物件が足りないのが現状。空き家、別荘などを所有し提供してくれる方はぜひ連絡してほしい」と同スタッフ。

 滞在期間は8月末まで。

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