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茅ヶ崎のカフェで郷愁誘う写真展-作品イメージした限定デザートも

ツツジの木と、誰かが落ちた花を拾い集めてふくらんでいるビニール袋

ツツジの木と、誰かが落ちた花を拾い集めてふくらんでいるビニール袋

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 茅ヶ崎の「すずの木カフェ」(茅ヶ崎市元町4、TEL 0467-82-3411)で現在、辻堂在住の女性フォトグラファー、鈴木綾子さんの写真展が開かれている。

ただの通り道のようなシャッターの閉まった商店街

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 鈴木さんは1978(昭和53)年静岡県生まれ。明治学院大学文学部芸術学科卒業、東京総合写真専門学校中退後、広告写真撮影スタジオのアシスタントを経て2002年からフリーに。現在は雑誌・書籍などの仕事をメーンに手掛ける。

 同店での個展は2009年に続き2回目。生活の場であるのに人の気配があまりない静かな風景を「ありのままに伝わるように表現した」11点を展示する。「多くの人が改まって注目しない場所やもの、ひょっとしたら、もうすぐなくなってしまうのではと思わせるような被写体に引かれることが多い」と鈴木さん。撮影場所は神奈川県内で、少し寂しい感じがする古い団地やシャッターが閉まった店の多い商店街などがメーン。「作品を見た人が住む町の近所や記憶の中にも、似たような風景があれば思い出してもらえたら」との思いで撮影しているという。

 期間中、同展をイメージした「白桃のショートケーキ」(550円)も用意。作品のノスタルジックな雰囲気に合わせ「子どものころ、特別な日にお母さんが買ってきてくれたショートーケーキ」を、旬の白桃を使いシンプルにオーダーごとに仕上げて提供する。

 鈴木さんは「新しいマンションや商業施設が完成し駅前が再開発される中で、人の流れや街の景色が急速に変わってきているように思う。こうした変化に気を付けながら、これからも写真を撮り続けていきたい」と話す。

 営業時間は11時30分~18時。日曜・月曜定休。

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