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鎌倉の夏の風物詩「カーニバル」復活へ 「海と文芸」テーマに

日本を代表するラップアーティストたちが講師をつとめる「コドモラップワークショップ」

日本を代表するラップアーティストたちが講師をつとめる「コドモラップワークショップ」

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 鎌倉在住・出身アーティストやクリエーターが集うNPO法人「ルートカルチャー」は8月22日・23日、鎌倉海浜公園由比ケ浜地区で「鎌倉[海と文芸]カーニバル」を開催する。

サテライトイベントとして行われた「鎌倉カーニバル回顧写真展」

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 同イベントは、かつて人々や街を一つにしたといわれる「鎌倉カーニバル」がモチーフ。同カーニバルは久米正雄や大佛次郎など鎌倉文士の発案で1934(昭和9)年に始まり、戦争での中断を除き1960(昭和35)年まで続いた。街じゅうで仮装パレードやダンスなどが行われ、鎌倉の夏の風物詩でもあったという。

 これを懐かしむ声や復活を願う声が鎌倉内で上がっていることを知った同NPOのメンバーが発案、鎌倉のクリエーターや鎌倉を愛する人々で新たな祭りをつくっていこうと企画された。

 鎌倉海浜公園・由比ケ浜地区(2.5ヘクタール)の芝生広場と築山の広場全体を使い、ステージやテント、飲食や物販のブースなどを繰り広げる。

 22日は「コドモラップ」と題したワークショップとライブ、鎌倉カーニバル楽団による園内パレードやコンサート、「魔女の宅急便」の作者・角野栄子さんによる海にちなんだ自作の朗読、日本のヒップホップを先導する高木完さんのリズムに乗せて作家・高橋源一郎さんによる朗読、親子で作る風見船づくりワークショップ、鎌倉カーニバルの様子を記録したフィルムの上映会などを行う。夜には、藤原大デザイン事務所による巨大なオブジェも登場する。 

 翌23日は、会場全体でつくり上げていく即興コメディー演劇「みんなでつくる物語」、女優の鶴田真由さんとモデルで女優のKIKIさんのほか一般参加者による朗読にバンドが即興で音楽を添えるパフォーマンス、「カーニバル鎌倉の歌」をアレンジしたオリジナル音頭に合わせて輪を作る盆踊りなどを行う。

 制作担当の増崎真帆さんは「このイベントは、鎌倉が誇るクリエーターと鎌倉を愛する人たちみんなでつくるお祭り。特に、ワークショップやトーク、パレードや盆踊りなど、子どもも大人も楽しめる参加型のプログラムには、友達や家族などと気軽に参加してほしい。さまざまな形で『文学』に触れられる企画を通して、文学都市としての鎌倉の文化的側面もあらためて意識し体験できる機会にもなれば。そしてまた、新たな人のつながりがたくさん生まれることを願っている」と話す。

 開催時間は15時~20時。無料。一部要予約または希望者多数の場合先着順。荒天などで中止の場合はホームページやフェイスブックページで知らせる。

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