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鎌倉税務署で中学生向け夏休み宿題対策セミナー 署内見学も

堅苦しくなりがちな「税」の講義だが、イラストを交えたスライドなどを使い分かりやすく説明していく

堅苦しくなりがちな「税」の講義だが、イラストを交えたスライドなどを使い分かりやすく説明していく

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 鎌倉税務署(鎌倉市佐助1)地下会議室で7月28日、中学生を対象に「『税についての作文』対策セミナー」が開かれる。東京地方税理士会鎌倉支部、鎌倉青色申告会などの共催。

フライヤーを手にする松本さん。「セミナーにはヒントがいっぱい詰まっている。ぜひ自分の言葉で作文を書いてほしい」

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 夏休みの課題として書く作文のテーマが「税」か「人権」の選択になっている中学3年生。そのうち「税」を選択する生徒に、対策を兼ねて税の仕組みや大切さを知ってもらおうと企画した。「教科書に税が登場するのは3年の3学期なので、習う前にいきなり税について書くのは難しいはず」と話すのは同支部租税教育部長の松本理美さん。「参加するだけで税について理解も進み、作文も書けてしまう」と続ける。

 同支部は社会貢献活動などにも積極的に取り組んでおり、これまでも小中高や大学、企業での出張授業の実績も多い。同セミナーはこれまで6回開き、「税金がなければ信号機も動かないことがよく分かった」「税金は取られるものというイメージが覆された」などの感想が寄せられたという。過去には国税庁と全国納税貯蓄組合連合会主催の「税についての作文」コンクールで「東京地方税理士会会長賞」を受賞した参加者もいる。

 当日は同支部のメンバーが講師となり、税の基礎から消費税、軽減税率の仕組み、ふるさと納税、世界各国の税、税とODAなどさまざまな角度からレクチャーする。共催の鎌倉小売酒販組合の協力で、参加者全員に「鎌倉梅サイダー」を進呈する。

 セミナー終了後、希望者には同税務署職員が署内を案内。普段は関係者以外立ち入り禁止となっている執務室なども特別に見学できる。

 松本さんは「税金について主体的に考え、地域や国、地球を愛する人に育ってほしいという思いで租税教育活動に力を入れている。今回のセミナーが子どもたちにとって税に関心を持つきっかけになれば。生徒はもちろん、親子でも参加を」と呼び掛ける。

 開催時間は10時~11時30分。参加無料。定員70人。申し込みは氏名、学校名、学年を記入した紙をファクスで東京地方税理士会鎌倉支部(FAX 0467-25-5231)まで送信。問い合わせは鎌倉税務署(TEL 0467-22-5591)まで。

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