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北鎌倉・建長寺でマインドフルネス国際カンファレンス「Zen2.0」 体験プログラムも

建長寺の創建750年を記念して建設された客殿「得月楼」。床を除いて全てヒノキ作りの室内で講演などを体験できる

建長寺の創建750年を記念して建設された客殿「得月楼」。床を除いて全てヒノキ作りの室内で講演などを体験できる

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 鎌倉の建長寺(鎌倉市山ノ内8)と隣接する鎌倉学園高校で9月2日・3日、国内外の禅やマインドフルネスの専門家を集めた国際カンファレンス「Zen2.0」が開かれる。

「得月楼」とともに庭園を囲むように建つ方丈も会場。「龍王殿」とも呼ばれ、江戸時代後期の建物で京都から移築された

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 マインドフルネスとは、瞑想(めいそう)をベースに今の自分の体や心の状態に気づく力を養っていくプログラムで、医療や教育現場のほか米国の大手企業などにも導入されているという。同イベント実行委員の宍戸幹央さんは「禅の都でもある鎌倉から、マインドフルネスの土台ともいえる禅の文化を発信し、世界に誇れる『マインドフルシティ・鎌倉』であることを体現していくきっかけになれば」と企画の意図を話す。

 テーマは「Open Zen~禅の文化とマインドフルな実践の新しい扉を開く~」。当日は、臨済宗円覚寺の横田南嶺さん、曹洞宗国際センター長の藤田一照さん、スタンフォード大学教授のスティーブン・マーフィー重松さんの3人による洋の東西や宗教宗派を超えたトークセッション「禅とマインドフルネス、その可能性について」をはじめ、マインドフルネス研究者のジェレミー・ハンターさんによる「ドラッカーの禅 マインドフルネスとセルフマネージメントの実践について」、テクノロジー・ジャーナリストの湯川鶴章さんによる「人工知能と悟りの関係」といった講演のほか、座禅やヨガ、山伏ツアー、茶道などさまざまな体験セッションを用意する。

 講師陣は、臨済宗建長寺派管長・吉田正道さん、慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長の前田隆司教授、マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事・荻野淳也さんのほか仏教界やIT、教育、経営、アート、音楽、スポーツなど多彩なバックボーンを持つ専門家が並ぶ。講演は全て日英で逐次通訳されるという。

 宍戸さんは「伝統的な『禅』と海外に渡った『ZEN』が再び鎌倉で出合う瞬間を体験できる。マインドフルネスを体感したい方、そのルーツである禅について鎌倉でさらに深く知りたい方、国内外の最新の動きに関心がある方、こうした文化を日常に取り入れたいと思っている方などに来場いただければ」と呼び掛ける。

 開催時間は両日とも9時~17時。参加費は、1日券=1万2,000円、2日通し券=2万円。

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