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深海の物語を描く「クジラがしんだら」 えのすいで原画展

原画展を担当する展示飼育部の八巻鮎太さん

原画展を担当する展示飼育部の八巻鮎太さん

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 新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2)で3月1日から、絵本「クジラがしんだら」(童心社)の原画展が開かれる。

「クジラがしんだら」絵本原画展を知らせるポスタービジュアル

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 同書は、深海に沈んだクジラの遺骸を中心に形成される特殊な生態系「鯨骨生物群集」を題材にした物語絵本。過酷な環境で生きる生物たちの「供宴」が描かれている。2024年9月の発売から約5カ月で8刷のヒットを記録し、「キノベス!キッズ2025」では1位に選ばれた。

 同展は、現在開催中の企画展「えのすいの深海展」の連動イベント。同書の絵を担当したイラストレーターのかわさきしゅんさんが、同展のメインビジュアルや館内各所の解説パネルのイラストを手がけた。同展では、館内に展示しているイラストとともに同書の原画10点を公開するほか、作品紹介や試し読みコーナーも設ける。1階のメインショップでは絵本も販売している。

 同館は2016年(平成28)から、絵本にも登場する深海生物「ホネクイハナムシ」を展示し、累代飼育にも成功している。同展を担当する展示飼育部の八巻鮎太さんは「一冊の絵本から深海の生態系を学ぶきっかけになれば。絵本を通して深海の生態系を楽しく学びながら、実際に生き物も見て理解を深めてほしい」と話す。 

 3月1日からの開館時間は9時~17時。入館料は、大人=2,800円、高校生=1,800円、小中学生=1,300円。4月6日まで。

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