「旅する傘プロジェクト」が現在、ブランチ茅ヶ崎(茅ヶ崎市浜見平)で行われている。文教大学情報学部の学生が発案し、ビニール傘を使い捨てにせず、次の人へ手渡すことで循環型の消費行動を促す取り組み。
日本で年間約8000万本が販売されるビニール傘は、その多くが数回の使用で破棄され、リサイクルも難しいとされる。こうした背景から、同プロジェクトは「傘を大切に使う文化」を地域に根付かせることを目指している。
傘には「名前」「性格」「一言メッセージ」が添えられており、利用者がQRコードからコメントを投稿できる。投稿内容はインスタグラムでも共有し、傘の「旅」が可視化される仕組みとなっている。
会場には傘を貸し出す専用スタンドを設置し、誰でも自由に利用できる。企画を担当した野上向陽さんは「傘が持ち主を変えながら街を旅する様子を通じて、ものへの愛着や人とのつながりを感じてほしい」と話す。
利用者からは「傘に名前が付いていてかわいい」「誰かから受け取ったと思うと大切に使いたくなる」などの声が聞かれる。
11月30日まで。