広島の原爆で被害を受けた「被爆ピアノ」を迎え、終戦80年の節目に「平和」と「共生」をテーマにした「平和&共生コンサート ~湘南に響く 被爆ピアノ in サポセン」が12月13日、ちがさき市民活動サポートセンター(茅ヶ崎市茅ヶ崎3)で行われる。主催は地域の魅力を伝えるプロモーション活動を行う市民団体「湘南SHOW点」と同施設指定管理者のNPO法人「NPOサポートちがさき」。
同コンサートは、被爆によって傷ついたピアノが奏でる音色を通じて、「平和の尊さ」と「誰もが共に生きるインクルーシブな社会の大切さ」を伝えることを目的に企画された。同ピアノの所有者で、ピアノ調律師の矢川光則さんと、2024年にノーベル平和賞を受賞した日本被団協地方組織「座間市原爆被災者の会」の関係者を招き、講演や弾き語りのほか、かながわ共生憲章で広報活動を行う障害のある人たちが参加するインクルーシブ朗読音楽劇・演奏・歌など、多彩なプログラムを展開する。
当日は 演奏・歌・ダンスなどへの飛び入り参加もできる。事前申込制で被爆ピアノの演奏体験も予定。
「湘南SHOW点」代表の清水友美さんは「被爆ピアノの音色を通じて、遠い過去の悲しみと向き合い、未来へ平和の大切さをつなげたい。『ともにいきる社会かながわ憲章』をPRするインクルーシブな仲間たちとの共演は、障害者を含めたさまざまな生きづらさを抱える人々が社会とのつながりを持つ機会になる」と話す。
開催時間は13時~16時。入場無料。演奏体験の定員は先着5人。