逗子在住ベストセラー作家、キマグレン「天国の郵便ポスト」を書き下ろし

「生まれて初めて逗子を訪れたその日のうちに逗子に引っ越すことを決めた」という逗子在住の著者・折原みとさん

「生まれて初めて逗子を訪れたその日のうちに逗子に引っ越すことを決めた」という逗子在住の著者・折原みとさん

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 今年3月にリリースされたキマグレンの楽曲「天国の郵便ポスト」の同名小説が7月27日、講談社(東京都文京区)から出版された。著者は逗子在住の作家・折原みとさん。

7月27日発売の、キマグレンの「天国の郵便ポスト」の同名小説

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 同作品はキマグレンの楽曲同様、「大切な人を亡くした思いを天国に届ける赤いポスト」がテーマ。妻を亡くし男手一つで幼い子どもを育てる主人公・真人が、自らが営むカフェの「天国に届くポスト」を中心に取り巻く人々との温かいきずなに触れながら、一歩ずつ未来に向かって歩み始める物語。各章のタイトルも「君のいない世界」などキマグレンの楽曲のタイトルにちなんでいる。折原さんの生活圏である「逗子商店街」や「披露山公園」などが舞台になっており、登場人物も折原さんの友人や知人をモデルにしているという。

 折原さんは、1985年に少女漫画家、1987年に小説家としてデビュー。1991年刊行の恋愛小説「時の輝き」(講談社)は110万部を売り上げるベストセラーとなり、1995年に高橋由美子さんと山本耕史さんの主演で映画化もされた代表作。現在もなお、少女漫画家・恋愛小説家として、少女から大人まで女性読者に人気を誇っている。

 折原さんは「キマグレンの『天国の郵便ポスト』を初めて耳にした瞬間に物語が浮かんで来て、絶対に小説にしたいと思った」と話す。「『天国に思いが届けばいいのに』と思う、大切な人との別れを経験したことのある人たちが、空を見上げて『言葉にしなくても、きっと思いは届いている、見守ってくれているはず』と感じて笑顔になってくれれば」と思いを込めたとも。

 価格は1,400円。

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