鎌倉在住のビーズ工芸作家、206万粒のビーズ屏風でギネス認定

ギネス認定証を胸に「総ビーズ織り六曲屏風 鎌倉世界遺産登録絵図」の前に立つ金谷さん

ギネス認定証を胸に「総ビーズ織り六曲屏風 鎌倉世界遺産登録絵図」の前に立つ金谷さん

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 鎌倉市雪ノ下在住のアート・ビーズ・クリエーター・金谷(かなや)美帆さんが制作した「総ビーズ織り六曲屏風(びょうぶ) 鎌倉世界遺産登録絵図」が、「最も大きな平面のビーズ作品」として「ギネス・ワールド・レコーズ」に認定されたことが明らかになった。

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 「総ビーズ織り六曲屏風 鎌倉世界遺産登録絵図」は、世界遺産登録を目指す鎌倉の名所を幅50センチ×高さ180センチのシートにビーズで織り上げて6枚を合わせた「六曲屏風」。使用したビーズの総数は206万3,738粒。

 金谷さんは、静岡県熱海市のケーブル局アナウンサー時代の1998年からビーズ創作活動を始め、ビーズ織りの基礎を学んだ後、同12月にアート・ビーズ・クリエーターとして独立、各地で作品展や講演会を開いてきた。昨秋、ワシントンDCでの日本大使館主催の作品展に同作品を出品。全米から多くのビーズ作家が来場し「1つの作品で200万粒のビーズを使っている人はいないのでギネスに申請してみては」と薦める声が上がったのをきっかけに申請に踏み切った。

 ギネス登録申請にあたって、それまではなかった「最も大きな平面のビーズ作品」という項目の新設など、慣れない英語でのやりとりに始まり、登録に必要な「複数の目撃証言」を取るなど苦労が多かったと金谷さん。「目撃証言」には、松沢成文県知事、鎌倉市の井出太一観光協会会長ら4人が協力し、昨年12月に申請にこぎ着けた。結果、6月17日に認定され、7月下旬、金谷さんの元へギネス認定書が届いた。

 同作品の公開について、金谷さんは「鎌倉市内で公開したいが、なかなか良い場所が見つからず検討中」と話す。今後の活動について「日本ではまだ、ビーズ=女性・子どもの手芸・趣味。アメリカのように『ビーズ=アート』と認めてもらえるような作品を作っていきたい」と意欲をみせる。

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