鎌倉・御成通り裏にオリジナルブランドのアパレル雑貨店「ウラダナ」

黒いトタン張りのユニークな外観に引かれ来店する人も多いという。

黒いトタン張りのユニークな外観に引かれ来店する人も多いという。

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 鎌倉駅・御成通り裏に9月5日、アパレルのオリジナルブランドを扱う「ウラダナ」(鎌倉市御成町、TEL 0467-33-4850)がオープンした。

タック入りの袖やフリル風のショルダーなどシンプルだが工夫のあるデザインが多い。

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 店名は、商店街の裏側や路地にある店が「裏店(うらだな)」と呼ばれることから名付けた。さびのある黒いトタン板が覆う建物は、築60年の木造2階建て家屋。同店オーナー兼デザイナーの平山恵理さんが建物を見て一目ぼれし、20年以上空き家で不動産仲介業者も入っていない物件の所有者を探し直接交渉して借り受けた。改装は「畳敷きだった床を板に張り替え、室内を明るくするため玄関上部を吹き抜けにし、すりガラスの窓を透明に変えた程度」と、店長の森田風子さんは話す。

 同店で扱うのはレディスのウエアとバッグの「灰汁(aku)」、メンズ・レディスの靴「nabe」の2つのブランド。洋服は平山さん、バッグはバッグデザイナーでもある森田さん、靴は浅草で靴作りを学んだ靴職人の渡辺浩志さんが、それぞれデザイン製作を行う。もともと友人同士の森田さんと渡辺さんが、5年前に御成通りに出店していた「doro.(ドロ)」のオーナーでもある平山さんと知り合い、意気投合したことが出店につながった。

 同ブランドは「実際に着たときのシルエットを重視した、ちょっと遊び心があるデザインが多い」といい、バッグは「木綿やデニムなどの生地を使い、着ている服と一体化できるもの」を主に製作。靴はメンズやユニセックスもあるが、「男性職人が作るレディスの潔さと勢いのあるデザインが特徴」だという。

 価格帯は、洋服=1万円前後、バッグ=4,800~8,000円、靴=1万6,000円~。靴は数種類の中からデザインと色を選べるパターンオーダーも可能(製作期間3カ月・7万円~)。

 「三者三様、その時々に面白いと思ったものを作っているので常に決まったコンセプトはないが、感性の似た3人なのでおのずと合わせやすくなる」と森田さん。「デザインがシンプルなためか幅広い年齢層が来店している。今後はシーズンごとにデザインを増やし、気軽に購入できるちょっとした小物も作っていきたい」とも。

 営業時間は11時~19時。月曜定休。2階はアート作品の展示やショップイベントなどを行う貸しギャラリーに。10月29日から鎌倉を拠点にレーベルを紹介するバッファローレコードが出店する。

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