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武士装束で「鎌倉もののふツアー」 散策や武士の食事体験も

それぞれの装束に着替え陣中に勢揃いした参加者たち。毎回、半数を女性や子供が占めるという(前回の様子)

それぞれの装束に着替え陣中に勢揃いした参加者たち。毎回、半数を女性や子供が占めるという(前回の様子)

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 鎌倉で10月16日、武士などの装束で鎌倉時代の体験ができる「鎌倉もののふツアー」が開かれる。主催は「いざ鎌倉プロジェクト」。

資料に基づき再現された鎌倉時代の武士の食事を体験する参加者たち。食事に興味を持つ参加者も多い

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 同プロジェクトは「10代のころから歴史が好きで研究したり全国各地に出掛けたりしたが、その先に必ず鎌倉の存在があった」と話す代表の鎌倉智士さんが「生まれ故郷でもある鎌倉を見つめ直し、未来につながる地域振興と先祖の供養のために」と立ち上げた団体。

 2013年から独学で鎧(よろい)作りを始め、鎌倉時代の衣装全般を製作している。「認知度を高めるために地域のイベントや祭り、神事など年間300以上に『もののふ隊』として出陣している」という。

 同ツアーは、友人を地元の人しか知らないスポットに案内し喜ばれた経験から、武士などの装束とまち歩きを組み合わせ2年前から始めた。

 当日は古民家「アナン邸」(鎌倉市極楽寺2)に集合する。庭を「陣中」に見立て、陣幕や旗、かがり火などを用意。スタッフのサポートで武士などの装束に着替え、わらじを履いて写真撮影。その後、周辺の史跡やスポット、海岸などを巡り古民家に戻って昼食。食文化についてのレクチャーとともに「もののふメシ」を食べる。

 「もののふメシ」は鎌倉時代に武士が食べていた日常食や陣中食を資料に基づいて再現したもの。「餅米のにぎり飯」「豆醤(まめびしお)を塗った白米のにぎり飯」「干飯(ほしいい)」「味噌玉(焼き味噌)」「芋茎(ずいき)の荷縄(になわ)の味噌汁」「兵糧丸(ひょうろうがん)」など、普段は食べることのないメニューが並ぶ。できるだけ鎌倉で入手した材料を鎌倉で調理して提供するという。

 初参加の理由で多いのが食事で、リピーターのほとんどが参加するたびに装束を変えて楽しんでいるという。装束は大将、姫、白拍子、副将、僧兵、侍大将、近習などのほかに子ども用も用意する。

 ツアー中は自由に写真撮影ができるため、参加者同士が撮影し合うシーンも多いという。

 鎌倉さんは「鎌倉時代の武士がどんな格好をして何を食べていたのか。当時の暮らしや食文化を楽しみながら体験してほしい。今後も、これまで鎌倉になかったことや足りなかったことを『もののふ隊』らしく表現していきたい」と抱負を話す。

 開催時間は9時30分~13時30分。11月13日、12月11日にも開く。参加費は、大人=5,292円~7,452円、子ども=5,184円~1万368円(装束により異なる)。申し込み方法はホームページで確認できる。

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