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湘南平塚イメージした「ビキニクッキー」、全国逸品セレクション準グランプリに

小麦色の肌のグラマーな女性をイメージし、ハート型のクッキーを逆さにして水着を描いた。模様やレース部分などの細工に職人技がうかがえる

小麦色の肌のグラマーな女性をイメージし、ハート型のクッキーを逆さにして水着を描いた。模様やレース部分などの細工に職人技がうかがえる

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 平塚の焼き菓子専門店「マ・コピーヌ」(平塚市西八幡3)のビキニクッキーが10月20日、「第5回全国逸品セレクション」フード部門で準グランプリを受賞した。

ビキニクッキーを手にする松元さん。「30~50代の女性のお客さまが中心だが、ビキニクッキーだけは男性客が多い」と笑う

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 クッキーの売り上げが落ち込む夏の対策として開発したという同商品。「何かいいアイデアはないかと考えていたときに、たまたまハート型のクッキーを逆さにしてパンツを履かせたら面白いデザインになった。同じクッキーを上半身に見立てて並べたらビキニになった」と話すのは同店オーナーでパティシエの松元しのぶさん。アーモンドを加え焼いたクッキーの表面に、色付けしたペースト状の砂糖で一枚一枚カラフルな水着を描いた。2枚をセットにして並べたところ、日焼けした肌とビキニが平塚の夏のイメージともぴったりだと売れ始めたという。「今では年間を通して売れているが、特にバレンタインデーやホワイトデーは大忙し」と続ける。

 同セレクションは一店逸品運動協会の主催で今年は東京八重洲ホールで開かれ、同部門には全国から9団体17商品が出品。同クッキーは平塚エリア39店が所属する平塚逸品会の代表として出品したが、広島代表の「肉そぼろ・にくだにぃ」と1票差でグランプリを逃した。松元さんは「商品にもプレゼンテーションにも自信があったのに残念。あまりに悔しかったので11月上旬に『悔しかった~フェア』を開いたほど」と笑って振り返る。

 松元さんは12年間の会社員生活を経て製菓専門学校に通いながら菓子の世界に飛び込んだ。フランス菓子専門店やケーキ店で働きながら職人としての腕を磨いたものの、店を持つというイメージはなかったという。たまたま現在の店舗と出合ったことから8年前に起業、3人のスタッフとともに菓子作りに励んでいる。

 店内には同クッキー(600円)のほか、一言メッセージが入ったリンゴ型クッキー(250円~)、ウィーンの伝統菓子リンツァ(180円)、ポルポローネ(100円)、シュトーレン(ホール1,500円、スライス160円)などが並ぶが、ギフト需要が大半だという。結婚式や誕生日、祝い、発表会、記念日などに贈るオーダーメードの焼き菓子の依頼も多い。

 松元さんは「大切な人へのプレゼントだから贈る人は受け取る人の笑顔を想像して買ってくださる。そんな皆さんにパティシエとして何ができるか、お菓子で何を表現できるかを考えて作っている。これからもお菓子で人の思いをつなげていけたら」と話す。

 営業時間は11時~18時。日曜・月曜・祝日定休。

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