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大磯の神社舞台に芸術祭 2日間限りのバルや食堂も

竹で作ったオブジェで神社の参道から境内が埋め尽くされ幻想的な夜に

竹で作ったオブジェで神社の参道から境内が埋め尽くされ幻想的な夜に

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 大磯の高来(たかく)神社(中郡大磯町高麗2)で10月28日・29日、「大磯高麗山(こまやま)芸術祭~タケアカリ&インスタレーション」が開かれる。

夕暮れになると竹のオブジェに仕込まれたロウソクに火をともしていく(昨年の様子)

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 同芸術祭は2015年まで地域内の各所で展示やイベントを行っていたが、昨年初めて同神社に集約して開くと2日間で1500人以上が来場した。「神社という特殊な場所でこれまでになかったイベントを開催するにあたり、コンテンツの組み立て方だけでなく地域住民の理解、関係者へのネゴシエーション、行政との関わり方などを一から学んだ」と振り返るのは実行委員の大塚由美子さん。今年は新たに実行委員会を立ち上げ、神社氏子総代会との共催となった。「総代会の方々が『祭りや神事への興味が薄れていく中、未来に向けて地域の子どもたちに新しいものを残していきたい』と提案くださり、神社の秋祭りとして企画した」と続ける。

 メインは、中にろうそくを入れた竹のオブジェで参道や境内を埋め尽くす「タケアカリ」。空間クリエーターチーム「バンブープロジェクトジャパン」が全体をプロデュースする。今年は、応神天皇のころ漁師が海から引き上げた光るタコが黄金の千手観音に姿を変え、持ち帰って高麗寺(現在の高来神社)に奉納したという「光るたこの伝説」をテーマに演出する。

 28日のオープニングでは竹明かりの点灯に合わせ、韓国太鼓のソルチャングの演奏、木やり歌と続く。29日は境内で「テシゴトイチ」と題しクラフト作家などの作品や民芸品のマルシェを開く。

 両日とも日本酒やワイン、オーガニックテキーラを提供する「高麗山バル」、地元の郷土料理のさば汁や高麗おでん、高麗しるこなどを提供する「高麗食堂」も開く。本殿前では大磯在住のアーティスト石塚沙矢香さんによるインスタレーションを体験できる。

 大塚さんは「神社を単なる『会場』とするだけでなく、歴史や不思議なパワーとアートがシンクロするように、全ての表現者が地域からインスピレーションを得た芸術祭を創造したい。神が宿る高麗山を背にした神社の境内で、幻想的な空間を楽しんでいただければ」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は、28日=16時30分~20時。29日=11時~20時。荒天の場合は中止。

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