6月11日五所神社(鎌倉市材木座2)で五所神社例大祭(=乱材祭)が開催され、御神輿の海上渡御が行われた。当日は小雨が煙る肌寒い天候のなか、3基の御神輿が材木座海岸を目指した。担ぎ手は氏子だけではなく、神奈川県内の神輿同好会約80団体約300人が参加した。
一番神輿は白装束に烏帽子で身を固めた宮司や氏子達が、古来伝わる「天王唄」唄いながら、のっそりのそりと練り歩き、残り2基は山車から響き渡る御囃子の調子に合わせて、「どっこい、どっこい」の掛け声を勇ましく町中を進んだ。
そして約200人の観客が見守る同海岸に到着した3基の御神輿は、一番神輿を残して残り2基は海へと入っていき海上渡御を行った。氏子の一人は「雨が降って寒いが、海に神輿を担いで入るのがこの祭の良さ。見ているわけにはいかない」と話した。
五所神社は1908年に三島社、八雲社、諏訪社、金比羅社、視女八坂社が合祀されて同神社となり、材木座の鎮守として祀られている。