茅ヶ崎の「artsea SHOP & GALLERY」(茅ヶ崎市東海岸北5、TEL 0467-57-2144)で9月16日より、ウッドクラフトとイラストによるコラボレーション展「Ka La Ka Mahina(カラカマヒナ)」が開催される。
鎌倉彫の技法を取り入れたシムラさんの作品「Tikiのフラワーベース」
同展は、茅ヶ崎でハワイの美しい自然をモチーフにウッドクラフトを手掛けるシムラエミさんと、「インスピレーショナルイラストレーション」をテーマに都内で活動するNathalie(ナタリー)さんによる初のコラボ展。「Ka La Ka Mahina」はハワイ語で太陽と月を意味する。
フラを学ぶ傍ら鎌倉彫の作家である母の影響を受け、「日常で使えるものづくり」を目指すシムラさん。鎌倉彫に使われる彫刻刀とその手法を取り入れ、日本の伝統工芸とアイランドスタイルを融合させた作風が特徴。同展ではハワイ、ポリネシアの古代神ティキに月光のイマジネーションを加えたフラワーベース、レイや髪飾りで親しまれているプルメリアの小鉢などを出品する。価格は5,000円~。
一方、フランス人の父と日本人の母との間に生まれたNathalieさんは、自然療法やインターナショナルスクール幼稚園勤務などの経験を経て、出産を機に翻訳家兼イラストレーターに。父が画家だったこともあり、絵は幼少から描いていたという。作品は、太陽から始まり月で終わる一作の詩にちなんだ全12点。「思いつきの線と、偶然の色合わせがまとまっていく様子」を楽しみながら、作品作りをしているという。価格は額入りで2~3万円。
初個展への意気込みについて「今まで温めてきたアイデアを、『マナ』(気持ち)を込めて手で彫りしました。ハンドクラフトによる普段使いができる雑貨を提案したい」とシムラさん。Nathalieさんは「植物、動物、虫などすべての存在が幸せに、ハーモニーの中に共存するイメージをいつも心に浮かべている。今回の展示を出発点に、絵を通じて温かいメッセージを発信できたら」と話す。
開催時間は11時~18時(20日は16時まで)。9月20日まで。