徳島県阿南市で11月15日から開催される「第53回海岸工学講演会」に全国のサーファーに波情報などを配信しているサーフレジェンド(藤沢市辻堂西海岸3)のシステム「Wave Hunter」の解析するデータが海岸工学に関する有用性の高い独創的なものとして認められ、11月16日、阿南市文化会館(阿南市富岡町西池田)で研究発表が行われる。
サーフレジェンドは、主に全国の波情報をサーファーに向けて配信するモバイルコンテンツ「波伝説」の制作・運営会社。「Wave Hunter(ウエーブハンター)」は、プログラマーのTracey H. Tom(トレーシートム)さんがシステムを制作、3年前からは京都大学の防災研究所と共同開発をして、従来の解析力がさらに向上した波浪予報システム。リアルタイムな情報と次の波を予想するための波情報や気象情報があり、実況天気図、台風進路予想図などコンテンツも豊富。
昨年は世界でもトップクラスの学会「WAVES2005」(世界波浪学会)で発表され注目を浴び、今回は国内初の発表となる。研究内容「ハリケーン・カトリーナによる高波の解析」が発表される。
サーフレジェントの小川さんは「『Wave Hunter』の細かく、実際に近い形で表現できているモデルを一般の人が使用することで、より効率的なマリンレジャーを楽しむことができる。事故や災害の防止にも役立ててくれれば」と話している。