鎌倉・小町通り沿いのビル1階に7月8日、市内で湧き出した天然温泉水を配合した基礎化粧品を扱う店「鎌倉美人」(鎌倉市小町1、TEL 0467-24-3357)がオープンした。
使用する温泉水は、井戸掘り工事などを手掛け、鎌倉に支店も持つ井戸屋(茅ヶ崎市)が商品化し、鎌倉のオリジナル産品として「かまくら推奨品」にも認定された「鎌倉美人」。2006年に同社が鎌倉市梶山を掘削した際、地下150メートルから湧き出した「飲める温泉水」で、一般に「美人の湯」といわれる温泉成分、ケイ素とメタケイ酸が豊富に含まれているのが特徴。これらの成分は、肌や毛髪、爪、骨、関節などを構成するもので、加齢とともに蓄える力が衰えるといわれている。
この温泉水に着目し新商品の研究開発を進めていた同社では、手始めに洗顔せっけんを開発。関連会社の女性に試供品の使用感を聞いたところ好感触を得たことから、新会社「鎌倉美人」を設立。ラインアップをそろえ本格的な商品販売に踏み切った。
店舗面積は9.5坪。同店で扱うアイテムは「鎌倉美人 凛」シリーズ。ブランド名の「凛」は、鎌倉時代初期を生きた女性、静御前の凛とした強さや美しさをイメージして付けたもの。
ラインアップは、オリーブ油やヤシ油、炭などを配合した「クレンジング・洗顔」(200グラム、3,200円)、サクラ葉やヒメフウロのエキスを含む「化粧水」(150ミリリットル、3,400円)、ホホバ種子油、クコ果実エキス、ゲットウ葉エキスなどを含む「高級洗顔石鹸」(100グラム、2,700円)、大豆油や大豆エキスなどを配合した「ウォータークリーム」(60グラム、3,500円)の4アイテム。ウォータークリームを除く3品がポーチに入った「トライアルセット」(1,750円)は、オープン記念として7月末まで1,500円で販売する。
鎌倉美人の綾久社長は「鎌倉生まれの温泉水を使ったこれらの商品を通じて、鎌倉を発展させたいとの思いで開発した。オンライン注文も準備中だが、まずは店舗を通じて地元女性に認知してもらえるよう注力したい」と意気込みを見せる。
営業時間は10時~18時。水曜定休。