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北鎌倉に「日本の暮らし」体感する多目的空間-漢方茶屋でセミナーも

日本家屋の特長を取り入れながら、時代に即した使い勝手に考慮した建物。「五感のめぐみ」がテーマの庭が囲む

日本家屋の特長を取り入れながら、時代に即した使い勝手に考慮した建物。「五感のめぐみ」がテーマの庭が囲む

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 北鎌倉に7月24日、漢方を取り入れたメニューの提供や「日本の暮らし」をテーマにするワークショップなどを開催するスペース「きたかまくら日々響」(鎌倉市山ノ内、TEL 0467-84-8834)がオープンした。

漢方茶屋の人気メニュー「日々響ドライカリーセット」

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 漢方スタイリストで文筆家、プランニングディレクターの吉田揚子さんが昨年6月に立ち上げた「日々響プロジェクト」の発信地となる同スペース。同プロジェクトは、五感に響く心地よい時間や空間、人、物をプロデュースすることを目的とし、「心と体に響く、自分らしい日々の心地よさに気づく場所」であることを願い日々響と命名した。

 敷地面積は約490平方メートル、建物面積は約162平方メートル。遺跡が見つかった敷地では発掘調査が行われ、出土した埋蔵物は文化財の認定を受けた。

 建物には天然ムクナラ材の板の間、縁側、式台付き土間ギャラリー、かまど室、舞良戸(まいらど)や無双窓の建具など、「日本住宅のよいところ」を取り入れつつ、断熱設計や防犯システム、講演などに適した照明やスピーカーの導入、動線を考慮した楽屋兼打ち合わせ室などを設け、使い勝手にも考慮した。

 「これまで漢方や日本の暮らしをテーマに個人活動を展開してきたが、それらを立体的に体感できる『体感型家空間』を創造し、日常をより豊かにするきっかけや情報を多角的に提供したいと思った」と吉田さん。昔ながらのかまどをしつらえた「漢方茶屋」では、漢方ドリンクや季節の食事やおやつを提供。定期的に漢方や食、香などのワークショップを開催することで、日本の伝統文化や精神を「楽しくわかりやすく翻訳して伝承」。使った道具や器、食材や香などを販売するギャラリーも設け、日常に取り入れやすくした。

 「漢方茶屋」の主なメニューは、スリランカのスパイスドクターと吉田さんがコラボレーションして開発した「日々響ドライカリーセット(ナツメ、陳皮、クコの実、ハト麦の漢方トッピング、自家製ピクルス、野菜小鉢付き)」(900円)などの食事メニューのほか、「日々響スイートポテト」(400円)、「漢方スタイリストのブレンド茶」(ストレートタイプ400円、ミルクティータイプ500円)など。

 イベントは、8月に「にほんのお香ワークショップ(漢方ランチ付き)」「淡路島のおいしい玉ネギをたのしむランチ会(漢方プチセミナー付き)」(以上1,500円)、9月に「お茶からはじめる漢方生活 入門編(漢方ランチ付き)」(2,200円)、「日々に生かす漢方 きちんと編(漢方ランチ付き)」(2,800円)を実施。日時や詳細は「きたかまくら日々響」ホームページで確認できる。

 吉田さんは「発掘調査でオープン予定が丸1年延びた分、苦労もあったが多くの学びやご縁も生まれた。自然や文化、歴史と伝統がそろう北鎌倉の地で豊かな日々を重ねていきたい」と話す。

 営業時間は11時~18時(土曜・日曜のみ8時~)。月曜定休。

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