クラシックスポーツカーの祭典「La Festa Autunno 2011(ラ・フェスタ アウトゥーノ2011)」に参戦する名車84台が10月11日、大磯プリンスホテルのチェックポイントを駆け抜けた。
日本で初めてFIVA(国際クラシックカー連盟)の公認を受けた公道ラリー「La Festa Mille Miglia(ラ・フェスタ ミッレミリア)」(Mille Migliaはイタリア語で1000マイルを意味)を前身とする同大会。1997年より関東地区を舞台に毎年秋に実施してきたが、開催15周年の節目を機に「La Festa Autunno」(Autunnoは秋を意味)に名称・ロゴを一新。東日本大震災の影響で例年のルート設定が困難なため、走行ルートをこれまでの「東京原宿明治神宮~福島裏磐梯~栃木県ツインリンクもてぎ~東京原宿明治神宮」から「東京原宿明治神宮~長野県軽井沢~神奈川県箱根~東京原宿明治神宮」に変更した。走行距離は1都8県、約1200キロメートル。
「気持ちつないで、心つながる。がんばろう日本」を副題に掲げる今回、昨年までのルートだった東北・関東地方の被災地を支援する義援金の募金箱も設置。チェックポイント各所で参加者らが募金を呼び掛けた。
ラリー最終日となる11日は8時に箱根をスタートし、伊東、熱海を経てチェックポイントである大磯へ。大磯プリンスホテル駐車場には色とりどりのクラシックカーが次々と集結し、短距離競技も行われた。
同レースには、タレントの堺正章さん、歌手の近藤真彦さん、パンツェッタ・ジローラモさんなどの常連のほか、元F1ドライバー鈴木亜久里さん、初参加となるクレイジーケンバンドの横山剣さん、元ラリードライバーの篠塚建次郎さんなど著名人が多数エントリーし多くの観覧者でにぎわった。
大会事務局担当者は「今回ルートとなった地域住民との親睦を深めるため、来年以降も同じ地域をルート内に設定する意向」と話す。