平塚市の県立花と緑のふれあいセンター「花菜ガーデン」(平塚市寺田縄)で現在、同園が理想とする園芸家カレル・チャペックの生誕祭イベントが開催されている。カレル・チャペックの誕生日は1月8日で、イベントは昨年に続き2回目。
カレル・チャペック(1890~1938)はチェコの新聞記者で作家でもあった。「ロボット」の言葉を作った人としても有名で、その作品は純文学から、SF、推理小説、戯曲、童話、評論、伝記、旅行記、エッセー、新聞のコラムに至るまで多岐に渡る。園芸を愛したことでも知られ、そのエッセー「園芸家12カ月」は園芸家たちのバイブルともいわれる。「チャペックにとって園芸は生活の一部そのもの。チャペックのように、人生に『土いじりの楽しみを』プラスしてもらうきっかけになれば」と広報企画の松井さん。
期間中、カレルが兄のヨゼフ・チャペックと共に絵本作家としても活躍したことから、チャペック兄弟の絵本読み聞かせ会を開催。土曜・日曜の11時~と14時~。チェコの作家の絵本や木のおもちゃなどを集めた「プレイルーム」も期間中開く。
1月8日には、神奈川県民感謝の日として入園料金を一律100円割引くほか、「七草粥(がゆ)」を無料で振る舞う。15日には「鏡開き」を行い、園内で収穫した餅米で作った餅入りの「お汁粉」を振る舞う。いずれも先着200人で、整理券配布は9時~。粥と汁粉の配布は10時~。
同園の「フラワーゾーン」にはチャペックの住居や庭のイメージを世界で初めて再現した「チャペックの家と庭」を、「めぐみの研究棟ゾーン」には地元食材を使ったイタリアンテイストの料理を提供する「キッチンHana」と、ガーデン用品や雑貨などを販売する「Dear Capek」を設ける。
開園時間は9時~16時(2月末日まで)。1月4日まで休園。料金は、大人=500円、学生・高校生・20歳未満・65歳以上=300円、小中学生=200円。1月15日まで。