会員制農業施設とイベント会場を併設する茅ヶ崎の「リベンデル」(茅ヶ崎市矢畑)で3月20日、「おとだまコンサート」が開かれる。「おとだま」は陶器の壺状楽器で、「森の祠(ほこら)から聞こえてくるような深い響きがする」という。
おとだま制作者の風音さんは、中学時代から音楽作りをしていたというプロの演奏家。心地良い音楽を追究し続け、おとだまの音色にたどり着いた。もともと壺の音色に魅了されていた風音さん。2009年に七沢の陶美窯に師事し、七沢笛という土笛を作り始めたのがきっかけ。2011年に京都の上賀茂神社で「おとだま=音魂」の名前を授かり、「音祝(おとほぎ)の響きを伝えていくお役目をいただいた」という。
現在はおとだまの他に風鈴や民族楽器などを駆使し、「癒やしの森」と呼ばれる厚木市・七沢の森をモチーフにした楽曲などを多数制作し演奏している。年間100本以上のコンサートをこなし、「最近は大地と宇宙をつなぐ演奏になっている」と風音さん。
イベント当日は、癒やしの歌声として知られるユンイさんも参加。おとだまを中心に、ケーナやガムランなどの民族楽器や、シンセサイザー、ギターなどの演奏も行う予定。後半は、参加者と一緒におとだまを吹くワークショップも開く。「実際に自分で吹くと、ヨガと同じ呼吸ができる。森にすむ精霊のように森を浮遊している感覚になる。体に共鳴するので癒やしの効果があると思う」と風音さん。
風音さんは同イベントに先立ち、東日本大震災の被災地である宮城県・気仙沼市の寺院で「御霊鎮め」のコンサートを開いた。「茅ヶ崎でも皆さんと一緒に御霊鎮めができたら」
開催時間は14時30分~16時30分。チケット料金は1人3,000円で、定員28人。問い合わせや申し込みは「きむゆきいずむ」の木村さん(info@kimyuki.com)まで。