藤沢の銭湯「栄湯湘南館」(藤沢市亀井野1)で3月27日、地域映画「商店街な人」の上映会が開かれる。主催は、映画を通して地域活性化を目指すNPO法人「ワップフィルム」。理事長の高橋和勧さんは藤沢市在住で、上映会は藤沢浴場組合との共催で行う。
映画「商店街な人」は東京都大田区の協力を得て製作された。羽田国際空港の国際化を機に、蒲田へ国内外から観光客を呼び込もうと、商店街の活性化や地域問題の解決、町工場のPRなどについて考える。映画では、横須賀市と愛媛県松山市が経済パートナーとして連携している事例などにも触れる。映画は、地域特性を生かした会場を使い全国で順次公開の予定。
会場となる「栄湯湘南館」は、1957(昭和32)年に創業した老舗の銭湯。浴場内での映画上映は神奈川県では初の試みだという。「銭湯は地域コミュニティーの原点だが、近年衰退が危惧されるソーシャルキャピタルでもある。新しい地域資源の活用を考えたとき、銭湯と映画の有効活用を思いついた」と高橋さん。「銭湯で映画を見た記憶が子どもたちの脳に潜在的に残り、古き良き地域文化が次世代に受け継がれていくのが狙い」とも。
上映後は「銭湯からまちを語ろう!」と題したライブトークも開催。脱衣所を使って、映画に登場する地域の特産品も販売する。松山市「中島産幻のみかん」、横須賀市「カレーラムネ」、二宮町「菜の花ロール」などを販売予定。
特産品の販売は16時からで映画の上映は18時から。参加費は500円(小学生以下無料)。