有人潜水調査船「しんかい2000」、えのすいで常設展示始まる

「しんかい」

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 新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2、TEL 0466-29-9960)で7月14日、日本初の本格的有人潜水船「しんかい2000」の常設展示が始まった。

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 同船は海洋研究開発機構(JAMSTEC)の有人潜水調査船。深度2000メートルまで潜航でき、1982(昭和57)年から20年以上にわたって1411回の潜航を行い、深海調査を通して新たな海洋科学技術の分野を開くとともに潜水調査船の建造・運航技術を発展させた。

 2004年に活動を停止した後はJAMSTEC横須賀本部に保管されていたが、科学技術分野の歴史的資料として公募により外部の受け入れ機関で展示することになった。同館はこれに応募し、展示場所の確保・維持・管理・展示や解説の体制整備などのさまざまな応募条件をクリアしていたことから受け入れ機関に選ばれ展示が決まった。

 同館から臨むことができ、展示テーマとしている相模湾は、同船が最多となる318回の潜航を行い深海調査などを行った場所。初潜航と最終潜航も相模湾だった。

 展示には相模湾で調査を行っているような臨場感を持たせるため底の砂や岩周りにもこだわり、眺める角度によっても迫力が異なるような空間演出も施す。併せて、既存の深海コーナーも大幅にリニューアルし、より分かりやすく案内する。

 企画チームの北田さんは「めったに見ることのできない、数々の研究成果を上げ、多くの研究者に愛された、日本が誇る有人潜水調査船。その一番の思い出の地である相模湾で、深海の環境や深海生物の面白さ、不思議さを体感してもらえれば」と来館を呼び掛ける。

 展示は常設展示。開館時間はホームページで確認できる。無休。入館料は、大人=2,000円、高校生=1,500円、中学生・小学生=1,000円、幼児(3歳以上)=600円。

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