県立かながわ女性センターホール(藤沢市江の島1)で3月2日・3日、「第6回江の島歌舞伎フォーラム公演」が行われる。主催は江の島歌舞伎推進実行委員会。
公演は4部で構成。第1部の歌舞伎ワークショップ「助六のできるまで」では、化粧や着付けなどを説明付きで作られていく様子を見学し、その「助六」が第2部で舞踊を披露。第3部では、「朗読歌舞伎」という、役者がセリフのみで歌舞伎を演じる新しい味わい方で観劇し、第4部は、世話物の名作と呼ばれている「あんまと泥棒」を観劇する。特別企画として、中村獅童さんと歌舞伎評論家鈴木治彦さんとの「歌舞伎トークショー」も予定。
江の島弁財天は安穏祈願・開運・芸能の神として崇敬され、歌舞音曲が盛んになるにつれ、江の島を題材にした芸能作品が数多く生まれた。歌舞伎の世界でも、弁天小僧をはじめとして、江の島にちなんだいくつかの名狂言が演じられている。同公演は、こういった江戸時代から歌舞伎と縁の深い江の島を知ってもらい、伝統文化の普及と江の島の活性化を願うという地元の思いが実って実現した。
1999年9月に藤沢市民会館で開催した「江の島大歌舞伎」が県内外より高い評価を受け、地元関係者の「江の島で歌舞伎を」という強い熱意により、2002年3月に「第1回江の島歌舞伎フォーラム公演」を開催。これが好評を博し、再公演の熱望も多く、今回で6回目を数える。
開演は12時30分。料金は、一般=3,500円、高校生以下=1,500円。