藤沢の一軒家ギャラリー「atelier kirigiris(アトリエキリギリス)」(藤沢市藤沢)内に2月16日、7年間オンラインショップを運営してきたブックショップ「Kasper(カスパール)」がリアル店舗を開いた。
もともと子ども部屋として使われていた10畳ほどのスペースに、文芸書、絵本、画集などを並べる。店名は、子どものころに好きだった『大どろぼうホッツェンプロッツ』の主人公の名前からとったという。「年を重ねても、いつまでも大切に持っていたいと思えるような本作りをしている版元の本」と店主の青木真緒さん。
オンライン書店としてスタートし、さまざまなブックイベントに誘われた際、好きな本について来場者などと言葉を交わすことが想像を超えて楽しかったことがリアル店舗を持つことになったきっかけ。「本を通して世界と交歓することが自分にとっての喜びだと教えてもらった。本が好きな人、大人と子どもの垣根を作らない本屋でありたい」
青木さん自身も小さな子どもがいるため、子どもや乳幼児連れでも気兼ねせずに来店できるよう、絵本の朗読会を月1回開いている。次回は30日13時30分~の予定。
営業時間は土曜・日曜の12時~17時。