東日本大震災を契機に、鎌倉市の宗教団体が宗派を超えて東日本大震災の合同祈願祭などを行うことを目的とした「鎌倉宗教者会議」が6月28日、鶴岡八幡宮(鎌倉市雪ノ下)で設立総会を開き発足した。
同会議は、宗教者が宗旨・宗派を超えて互いに尊重し、協力し合って失われつつある「祈る心」を伝え、育て、それにより、全世界に向けて誇りを持てる「宗教都市鎌倉」の実現を期することを狙いとする。
東日本大震災の折り、鎌倉仏教会の一部僧侶から、鎌倉中の宗教者が宗旨・宗派を超えて合同祈願を執り行い、祈りをささげては、という声が上がった。その結果、同年4月11日、鶴岡八幡宮で「東日本大震災 追善供養 復興祈願祭」が執り行われた。
翌年3月11日 建長寺で「東日本大震災 追善供養 復興祈願祭~1年目の祈り」、同じく、神道仏教キリスト教の三者合同での法要・祈願祭を建長寺の法堂で執り行われ、その後、神仏基三宗教合同による宗教者の交流が深まり、昨年12月25日に有志が集い、まず設立準備委員会を立ち上げ、今回の発足につながった。
活動内容としては、東日本大震災 追悼・復興祈願祭の継続のほか、歴史的な鎌倉文化圏における宗教者の宗旨、宗派を超えた交流の推進。各宗教施設を活用した共同の催しや、各種ワークショップ、講演会などの実施または後援などを予定する。