鎌倉市山ノ内の円覚寺如意庵で12月7日、小津安二郎生誕110年と没後50年記念イベント「みんなの小津会」が開かれる。NPO法人湘南遊映坐が主催。
小津監督ゆかりの円覚寺が会場の同イベント。境内にある墓参りをした後、如意庵に移動。同監督が好きだった北鎌倉「光泉」のいなりずしの昼食をとり、同監督を敬愛するヴィム・ヴァンダース監督がオマージュをささげたドキュメンタリー映画「東京画」を鑑賞。その後、小津映画初心者に向けた「OZU入門シンポジウム」を開く。ゲストは、元小津組プロデューサーの山内静夫さん(前鎌倉文学館館長)と、小津映画出演者の女優・司葉子さん、作家のロジャー・パルバースさん。
「生誕110年で没後50年という節目の今年。監督の誕生日(そして命日)である12月12日の目前に合わせて、日本が世界に誇る名匠・小津安二郎という存在に、映画(小津)ファン以外でも、気軽に触れ合える場を考えた」と話すのは、同理事長の岡博大さん。
「昨年、英国映画協会発行の『サイト・アンド・サウンド』誌で、世界の映画監督が選ぶ歴代名作1位に小津監督の『東京物語』が選ばれた。だが、肝心の日本の若い人々の中に小津を知らない人が増えている。日本の『国宝』である小津を、後世へ継承する一助になれば」とも。
開催時間は11時~16時。入場料は、一般 3,500円。20歳以下 2,000円(「光泉」のいなりずし昼食付)。詳しくはホームページで確認できる。