茅ヶ崎市美術館(茅ヶ崎市東海岸北1、TEL 0467-88-1177)で現在、地元・茅ヶ崎生まれの画家・臼井恵之輔さんの個展「未来形絵画を」が開催されている。
臼井さんは1937(昭和12)年生まれ。多摩美術大学卒業後、1960(昭和35)年から教育の現場に立ち、長年中学校美術の指導に当たってきた。それと並行して、中央の美術公募団体などへ積極的に出品。現在も茅ヶ崎で制作活動に取り組み、新制作協会の会員として作品を発表している。
アクリル画を中心に制作していた1960年代後半から1990年ごろにかけての作品は、その緻密な表現に圧倒される。1990年以降は「Future」シリーズを展開。石窟をモチーフにした作品では初期のころに手掛けていた油彩画に再び取り組んでいる。今回は、現在までの代表的な抽象画の大作を中心に24点を展示。初期の古代文字をモチーフにした油彩画とスケッチなどの資料も併せて紹介する。
同館では開館以来、茅ヶ崎やその周辺地域にゆかりのある芸術家の活動を紹介する展覧会を開いてきた。臼井さんの個展は今回が初めて。臼井さんは中学校の美術教師を長年務めていたこともあり、教え子や学校関係の来館者も多いという。
「今の中学生たちにも展覧会を見てもらい、作品から何かを感じとっていただけたら」と担当学芸員の竹上早奈恵さん。
開館時間は10時~17時。月曜休館。観覧料 は一般 300円ほか。2月2日まで。