新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2、TEL 0466-29-9960)は4月16日、10周年を迎え、新施設「ウミガメの浜辺」をオープンする。
「ウミガメが暮らしやすいように」と考えられた同施設。展示飼育スペースを種ごとに分け、アカウミガメとアオウミガメが産卵のために上陸しやすいよう砂浜を設置。プールにはろ過装置や加温装置を備える。スロープ状の観覧デッキから、一年中ウミガメを間近に見ることができるという。
同館では旧・江の島水族館の開業当初からウミガメの展示飼育を行ってきたが、旧館の展示飼育施設は水槽のみで砂浜はなかった。2004年の新江ノ島水族館オープン時に砂浜を持った施設にリニューアルしたが、屋外施設であるため水温が下がる冬季はウミガメをバックヤードに引っ越しさせ、展示を休みにしていた。
「10周年を迎えるに当たり、『感謝』をキーワードに、さまざまなコンテンツを検討した。生き物への感謝の気持ちを伝える上では今回、このウミガメプールの改修が大きな柱となった」と同館展示飼育部魚類チームリーダーの崎山直夫さん。
「これまでのウミガメプール運営の中で挙がった課題を解消し、生き物にとっても、お客さまにとっても、より良い施設となるよう努力した。 生物の展示飼育施設だが、見学通路となる木製デッキからの眺望など、建造物としてもユニークで面白いと思う」とも。
営業時間は9時~17時。入場料は大人2,100円ほか。当日は11時より記念セレモニーを実施する。新施設の一般公開は12時から。