いすゞ自動車(品川区)が7月、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)由来のバイオディーゼル燃料を使った湘南台~藤沢工場間シャトルバスの定期運行を始めた。
ミドリムシは体長わずか0.05ミリほどの藻の一種で、二酸化炭素を吸収しながら光合成で育つ。バイオ燃料の原料となることから、環境問題解決の一助を担う素材として注目されている。
ミドリムシから次世代バイオディーゼル燃料を作りだす、いすゞ自動車とユーグレナ(文京区)の共同研究としてスタートしたしたのが「DeuSEL」(デューゼル=ディーゼルとユーグレナを組み合わせた造語)プロジェクト。その活動の第一歩として湘南台駅といすゞ自動車藤沢工場の間を1日22往復運行するというもの。
もともとは2012年秋ごろに、同社の若手エンジニアたちが20年,30年先の未来の対応を考える活動があり、その中で代替燃料のひとつの可能性として「ミドリムシ」に着目。その後、ユーグレナにアプローチをしたところ、「ユーグレナ社としてもジェット燃料の次は大型輸送車両の燃料だと考えていたようで、まさに双方の思いが一致した形となった。そこで湘南台駅といすゞ自動車藤沢工場の間を走るシャトルバスの運行に『DeuSEL』燃料を使用することとした」と担当者は話す。
DeuSEL」共同プロジェクトは2018年までに次世代バイオディーゼルの技術確立を目指すという。