新江ノ島水族館に世界初の「化学合成生態系水槽」-深海を再現

海洋研究開発機構(JAMSTEC)と共同開発した「化学合成生態系水槽」。特許出願中。

海洋研究開発機構(JAMSTEC)と共同開発した「化学合成生態系水槽」。特許出願中。

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 新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2)は海洋研究開発機構(JAMSTEC)との共同研究で、深海生物の長期飼育・展示のための「化学合成生態系水槽」を開発、3月17日より一般公開を始めた。

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 水槽では、近年になって深海で発見された「熱水噴出域」「冷湧水域」に生息する深海生物を、その環境とともに観察できる。水槽内全体の水温は深海(水深約1,500メートル)と同じ4℃に保たれているが、「熱水噴出域」からは最高約60℃の水が噴出する仕組みになっている。これにより、これまでは有人潜水調査船「しんかい6500」などでしか見ることのできなかった「化学合成生態系」のゴエモンコシオリエビ、サガミハオリムシ、エゾイバラガニなどの生物の生息環境を再現した展示が可能となった。

 同館広報チームの高井純一さんは「これまでの水族館では絶対に見ることができなかった光景が目の前に広がる。この夢のような水槽をぜひ見に来てほしい」と話している。

 営業時間は通常9時~17時。年中無休(臨時休館の場合あり)。

新江ノ島水族館

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