東慶寺ギャラリー&ショップ(鎌倉市山ノ内、TEL 0467-50-0460)で現在、「小坂あい子人形展」が開かれている。
東慶寺が所有する小坂あい子さんの衣装人形約10点を展示する同展。同ギャラリー&ショップの堀光子さんは「2月から3月にかけ、東慶寺境内は梅の花が次々と咲く。たくさんの見物客が冬の北鎌倉と梅の花を楽しみに訪れるこの季節に、美しく気品あふれる小坂さんの人形を併せて楽しんでいただければ」と話す。
小坂さんは、1936年東京生まれ。1957年女子美術短期大学図工科卒業。作品は、山形県河北町の紅花資料館収蔵のほか、北鎌倉美術館、至巧会(日本橋三越本店)、青山のギャラリー鏤美 (るび)などで個展を行った。小坂さんは「父の生家山梨県大月市で過ごした幼少期に、着物好きの母の行李(こうり)にある美しい端切れを使った人形の着せ替え遊びが、一人っ子の楽しみとなった。自然の中で学んだ絵画や造形する喜びが、ものづくりの原点」と話す。
堀さんは「東慶寺や北鎌倉を訪れる方に来ていただきたい。小坂さんの愛らしい人形に会いに来てほしい」と呼び掛ける。
営業時間は10時~16時。3月3日まで。