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葉山で「山口蓬春 ユーモアと美術」展 家族連れでアートを楽しむ

今回出品される昭和28年の作品「望郷」(個人蔵)

今回出品される昭和28年の作品「望郷」(個人蔵)

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 山口蓬春記念館(三浦郡葉山町一色)で8月15日から、秋季特別展「山口蓬春 ユーモアと美術」展が開催される。

緑に大きく開かれた山口蓬春の画室は、吉田五十八(いそや)氏の設計©芳地博之

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 山口蓬春は1893年生まれの日本画家で、戦後いちはやく西洋近代絵画の作風を取り入れ、明るく近代的な「蓬春モダニズム」と称される独自の世界を創り出し1965年には文化勲章も授章している。そんな山口蓬春にはいくつかユーモアを感じるような作品もあり、今回はそれらにスポットを当てた。展示作品は前後期合わせて約40点で、蓬春自身の作品はもちろん蓬春が収集していた美術品なども展示、初めて公開される資料なども含まれる。

 山口蓬春記念館は、蓬春が1971年に亡くなるまでの23年間を過ごした自宅兼アトリエで、2階からは葉山の海が一望できる。この夏、庭園が整備され緑の中の散策も楽しめようになった。

 山口蓬春記念館の吉田敬さんは「ユーモアという切り口での展示は初めて。堅苦しくないテーマなので、お子様連れでも楽しめる内容となっている。8月15日からはワークシートに記入していただいた先着50名にオリジナルグッズも進呈する。葉山の高台で、蓬春の同窓でもある建築家吉田五十八(いそや)氏設計による建物、眺望、庭園、そしてアートをたっぷり味わってほしい」と話す。

 会期は10月18日まで。開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。休館日は毎週月曜。入館料600円(高校生以下無料)、8月30日までは「夏休み親子鑑賞期間」として高校生以下の子ども連れの家族は一般料金から100円引き。また、毎週土曜・日曜・祝日の14時からは、学芸員が展示の見どころを解説する。

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