逗子市の市民交流センター(逗子市逗子4)で3月20日、ずし楽習塾企画講座「高橋幸子さんによるお話と木版画づくりの実演『こころの木版画』」が開かれる。
高橋さんの作品集ミニ冊子「無名詩 悩める人々への銘」。参加者全員に進呈する
同講座は市民自身の「学び合い」「教え合い」「触れ合い」の場を作り、主体的・継続的・発展的な学習活動を推進・支援することを目的として逗子市がNPO法人「ずし楽習塾推進の会」に委託し行っている。
文化、学術、芸術、スポーツなど幅広いジャンルの講座を開設しており、今回はアート・カルチャー部門の企画で半年前から準備を進めてきた。
高橋さんは鬼才と呼ばれた彫刻家・髙橋英吉さんを父に逗子で生まれ育った木版画家。温かみのある独自の作風で「こころの木版画家」と呼ばれ全国各地で展覧会を開催する傍ら、挿絵や商業広告などでも活躍している。「小さな花の木版画」「心やさしい友への木版画」「こころの木版画」などの著書がある。
当日は高橋さんらが木版を使いながら制作の過程を実演して説明するほか、インタビュー形式での講演、部屋の一角に設けるギャラリーで作品展示も行う。
参加者全員に高橋さんの作品集ミニ冊子「無名詩 悩める人々への銘」を進呈する。
同塾アート部門リーダーで高橋さんとは同じ小学校で1年下級生だったという葉山富弘さんは「3月1日から申し込みを受け付けているが、すでに多くの応募があり高橋さんの人気ぶりがうかがえる。便利でスピード感のある世の中になったが、昔ながらの工程を重ねて作品を作っていく、ゆったりと温かい世界があることを、特に若い世代に知っていただければ」と話す。
開催時間は13時~14時30分。参加費は500円。申し込み方法はホームページで確認できる。