2011年に起きた東日本大震災から6年目となる今年、鎌倉市役所駐車場では3月12日、震災被災地復興支援と市民の防災意識向上を目的としたイベント「心をひとつに~つなげようみちのくの未来へ~」が開催される。主催は「3.11ALL鎌倉実行委員会」。
東北の被災地復興支援とともに、震災の教訓を鎌倉に生かす活動を行っている団体や個人10人ほどが主体となり、2013年3月から毎年開催している。鎌倉市は協働事業者として名を連ねる。
5回目となる今年、会場では三陸産のサンマの塩焼き1,000尾を無料で振る舞うほか、東北各地の食材を使ったメニューを提供する「グルメ屋台」の出店、産地直送の物産品販売を予定している。
岩手、宮城、福島の各県に加えて鎌倉市内で活動する地元ミュージシャン4組によるライブや、自然災害の恐ろしさを伝える立体映像上映、はしご車体験なども行う。
実行委員会の蓮見洋平さんによると、昨年は鎌倉市民を中心に延べ5,000人が訪れた。近隣に住む東北出身者や震災後に現地ボランティアに参加した人もいたという。蓮見さんは「東日本大震災から時間が経過し記憶が薄れてきていることもあり、各地で行われている支援の様子に差が出ている。鎌倉市ではまだ災害が起きていない『未災地』という考え方が徐々に広がりつつあり、人々の防災意識が高まっているのを感じる。これを前向きな取り組みとして今後につなげていくことが、災害に強いまちづくりになる」と話す。
開催時間は10時~15時30分。入場無料。