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オリジナルガラス細工専門店「江の島ガラス・フック」が30周年

藤沢市のキャラクター「ふじキュン」のガラス細工を手にする福島進社長

藤沢市のキャラクター「ふじキュン」のガラス細工を手にする福島進社長

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 藤沢市江の島、弁財天仲見世通りにあるガラス細工専門店「江の島ガラスHOOK(フック)」(江の島1、TEL 0466-25-4547)が1月1日で30周年を迎えた。

江の島ガラスHOOKに並ぶオリジナルガラス細工

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 同店は島内で代々続く「福島屋」の土産店で、江の島エスカー乗り場の手前にある土産店「江の島巳待ち横丁」も営む。16代目となる社長の福島進さんは45歳まで貿易会社に勤務した後、店を継ぐと同時に「フック」をオープン。商品となるガラス細工は自ら企画し、提携するベトナムの工房で少量生産しているという。

 福島さんは「もともとの生家は船宿だったが、大正初期から明治の最後に物販に転換した。ガラス細工は貿易会社時代の縁で、海外で生産している。創業当初は台湾で作っていたが、経済成長の流れでコストが合わなくなったためベトナムに生産拠点を移した。売れ筋は江の島に由来のある竜や干支(えと)などの縁起物。オリジナルのガラス細工はこの店にしかないものなので、そこが強み」と話す。

 コロナ禍の際には江の島の観光客が激減し、ガラス細工の職人と協力して布マスクを作ることなどにもチャレンジしたという。

 福島さんは「商工会議所の議員や商店会の理事も務め、取り組んだ結果が出て、昔は正月の初詣やゴールデンウイークしか混み合わなかったが、今は展望灯台のライトアップなどを目当てに秋冬や夜間も訪れ、人があふれるようになった」と話す。「30年も続けると、3世代にわたるお客さまも出てきて、通っていた夫婦が孫を連れて来る。3年前には脳梗塞で倒れたりもしたが、現場復帰もできたので、今後も長く、江の島の名物として続けていけたら」とも。

 営業時間は11時~17時(江の島ライトアップ期間中は19時まで)。

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