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湘南工科大生が防災キャンプ 「キャンプサイコーおじさん」と共同で

アルミシートでの防寒を体験する学生ら

アルミシートでの防寒を体験する学生ら

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 藤沢市辻堂の湘南工科大学(藤沢市辻堂西海岸1)で1月20日、同大生らが、インフルエンサー「キャンプサイコーおじさん」として知られる藤沢市在住の柳井隆宏さんと共同で防災キャンプを行った。

火おこしに挑戦する湘南工科大学の学生ら

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 主催は同大地域連携センター。同センターは「学びを地域へ還元し、地域とともに歩む大学」をテーマに、地域防災活を通じ、学生の成長を促す取り組みを推進している。

 今回の取り組みは、災害時に役立つスキルを楽しく学ぶ場を提供し、地域防災リーダーを育成することを目指した課外授業の一環。「寒さ対策」「火おこし」などの実践的な防災体験を通じ、学生が自ら考え行動する力を養い、地域社会の防災力向上に貢献することを目的に行った。

 実施のきっかけは同センターの市村省一郎さんが藤沢市の産学連携イベントで柳井さんと知り合ったこと。柳井さんがアウトドアでの防寒や火おこしに関しての知見を持つことと、インフルエンサーとしての面白さを提供できると考え、学生たちを巻き込むために企画したという。

 今回のキャンプはチームに分かれて、「真冬の雨降りの中で地震が起きた」など被災したときのシチューエーションを想定し、学内のどこに避難するか、避難した場所が適切な避難場所であるかなどを検証した。アルミシートなどを活用し、限られた物資で寒さをしのぐ方法を議論し、実践するなどもした。

 火おこしシミュレーションでは、木の枝や新聞紙、松ぼっくりなど災害時の限られた資源を使い、チームで火をおこすことに挑戦した。

 市村さんは「学生たちが創意工夫を発揮し、限られた物資で効果的な対策を講じる姿に感動した。将来は地域住民も巻き込み、より広範な学びと交流の場を提供したい」と話す。

 参加した学生らからは「実際に火をおこす難しさや寒さを体感し、災害時に自分たちで考え行動する重要性を実感した」「チームで協力することで、多様なアイデアが生まれ、達成感があった」などの声が聞かれた。

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