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戦後80年、藤沢市で平和と共生を願う音楽イベント 50人が参加

オリジナル音楽朗読劇「ヒロシマのピアノ」の上演の様子

オリジナル音楽朗読劇「ヒロシマのピアノ」の上演の様子

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 戦後80年を迎える今年の2月9日、新堀ライブ館(藤沢市藤沢)で「平和」と「共生」をテーマにしたコンサートと朗読劇のイベントが開催された。主催は市民団体「湘南SHOW点」。

平和と共生を願う音楽イベントが2月9日に開催された

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 文化芸術の魅力で人を引きつけ、地域のにぎわいをつくり出す「マグネット・カルチャー」をテーマにした神奈川県の「マグカル助成事業」として開かれ、約50人が参加した。
 当日は、障害者や高齢者を含む参加者が、ワークショップで練習を重ねたオリジナルの歌や演奏、ダンスを披露。会場には静かに耳を傾ける観客の姿が見られた。

 目玉の一つになったのは、戦争を題材にした3本のオリジナル音楽朗読劇の上演。中でも「ヒロシマのピアノ」は、戦火を生き延びたピアノが奏でる平和のメッセージを伝え、観客に深い余韻を残した。ヒロシマの被爆ピアノを使った朗読劇は平和への思いを新たにする時間となった。

 併せて、障害者が制作した照明作品とのコラボレーションも行い、温かみのある光が舞台を優しく包み込んだ。会場では、参加者が自ら作詞作曲したオリジナルソングを披露する場面もあり、ダンスや演劇などの多様な表現が交わるインクルーシブな空間が広がった。

 参加者からは「貴重な体験ができた」「多様な人とつながることができた」などの声が聞かれた。

 同団体代表の清水友美さんは「障害や年齢を越えて、一緒にパフォーマンスを楽しむことができた。共生ソングのコード譜と音源も提供し、誰でも気軽に参加できる場を作りたかった」と振り返る。

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