
湘南地域のアートプロジェクト「壁画劇場 The Mural Theatre(ザ・ミューラル・シアター)」が3月1日、フジサワ名店ビル(藤沢市南藤沢2)6階のグリーンルームで開幕する。
藤沢市内の空間を有効活用しながら、演劇を中心としたアートや表現者の場づくりや機会づくりに取り組む団体「Landscape THEATRE(ランドスケープ・シアター)」が主催する。
壁画劇場は、同ビルの空間を活用して壁画を制作し、地域コミュニティーとのつながりを深めることを目的としたプロジェクト。ランドスケープ・シアターは、アートを通じて都市空間の新たな魅力を引き出す活動を行っており、これまでも湘南地域でさまざまなアートイベントを開催してきた。同団体の杉本聡子さん(キュレーター、アーティスト)は「今回のプロジェクトは訪れた人がアーティストの制作風景を自由に観覧できるのが特徴。ビルの壁をアートで彩ることで、地域住民や来訪者との交流の場を創出する」と話す。
壁画を描くのは茅ヶ崎市在住のアーティストERI TAKAGIさん。2018(平成30)年に明治大学法学部卒業後、本格的にアーティスト活動を開始。現在は湘南を拠点に国内外で作品を発表している。湘南の自然や都市の間で生きることをテーマに、鮮やかな色彩や大胆なタッチが特徴の作品を描く。これまでに代官山や渋谷、沖縄などで個展を開き、ROXYやMetaなどとのコラボレーションも行っている。
ERI TAKAGIさんは「湘南の街の一部として、人々の日常に溶け込むような作品を描きたい。制作風景は自由に見られるので、制作のプロセスを間近で楽しんでほしい。制作の様子を直接見てもらうことで、アートをより身近に感じてもらえたら」と観覧を呼びかける。