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茅ヶ崎市美術館で「美術館建築」の魅力探る展示

茅ヶ崎市美術館(建築=山口 洋一郎、写真提供=洋建築企画)

茅ヶ崎市美術館(建築=山口 洋一郎、写真提供=洋建築企画)

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 茅ヶ崎市美術館(茅ヶ崎市東海岸北1)で4月1日から、展覧会「美術館建築-アートと建築が包み合うとき」が開かれる。

展覧会「美術館建築-アートと建築が包み合うとき」を知らせるポスター

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 同展では、地域に根ざした建築設計で知られる山口洋一郎さんが手がけた「茅ヶ崎市美術館」を舞台に、「サイト・スペシフィックな芸術」として5つの美術館建築を中心に取り上げる。

 石州瓦で建物全体を覆い、釉薬の違いで玉虫色の建築を創り上げた内藤廣さんの「島根県芸術文化センター」、広島の造船技術を活用した可動展示室や海辺のヴィラが特徴の坂 茂さんの「下瀬美術館」、銅製錬所の遺構を活用し自然エネルギーによる循環型建築を実現した三分一博志さんの「犬島精錬所美術館」、アートと環境と建築が一体化した空間で知られる西沢立衛さんの「豊島美術館」。さらに、文化庁国立近現代建築資料館が所蔵する坂倉準三「神奈川県立近代美術館」、ル・コルビュジエ「国立西洋美術館」、高橋てい一(ていいち)+第一工房「群馬県立館林美術館」のオリジナル図面も公開する。(てい=青へんに光)

 関連イベントとして、出展建築家による講演会も開かれる。山口洋一郎さんは4月29日、茅ヶ崎市南湖にある自身設計の両親のための家「木熨斗(きのし)」で講演を行う。内藤廣さん(4月26日)、西沢立衛さん(5月17日)、三分一博志さん(6月8日)、坂 茂さん(6月8日)の講演、坂さんと三分一さんの対談(6月8日)も予定する。

 5月4日には子ども向けワークショップ「いろくみ-色と形の造形ワークショップ」が開かれ、小倉ひろみさんが講師を務める。5月6日と6月7日には担当学芸員・藤川悠さんによるキュレータートークも行う。

 学芸員の藤川悠さんは「建築家の思考や創作過程を通じて、美術館とその場所との関係性を探る貴重な機会になる」と話す。

 開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。入場料は一般800円、高校生以下無料。6月8日まで。

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