
アレセイア湘南高校(茅ヶ崎市富士見町5)で2月21日、同校3年生が卒業記念として「SNSについて学びLINEスタンプを作る特別授業」を受講した。
同校では、生徒が興味・関心を基に進路を実現する学びを推進する「探求コース」を設けている。3月に同コース1期生が卒業するのを記念し、代表クラスの24人が授業を受けた。
授業はLINEヤフーの「IT人材育成プロジェクト」が担当。同プロジェクトの竹安千香子さんがSNSコミュニケーションについて講義を行った。生徒たちはグループ形式でのワークシート制作を通じて、同じスタンプでも人によって感じ方が異なることを教わり、スタンプを受け取る側の気持ちを考えて制作・送信することの重要性を学んだ。
その後、スタンプメーカーの畑山有紀さんによる「世界で一つだけの卒業記念スタンプをつくろう!」をテーマにした制作授業が行われた。生徒たちは好きな画像を加工し、グループ内で意見を交換しながらデザインを作成。文字やレイアウトを工夫し、印象に残るスタンプ作りに取り組んだ。
完成したスタンプは担任の梶山碧希教諭に送信し、全作品をまとめて販売申請。タイトルやメイン画像の設定を行い、ガイドラインに沿っているかについて審査を受け、特別授業のため速やかに承認された。
生徒たちからは「使うシチュエーションに合わせた画像選びに悩んだ」「入学時からの仲良し3人組の記念ができてうれしい」「以前にも作ったことがあるが、友達と相談しながら作ることで視野が広がった」などの声が聞かれた。
竹安さんは「スタンプの受け取られ方をしっかり話し合いながら制作していた」と評価する。畑山さんは「この経験が将来の自己実現につながる学びの機会になれば」と期待を寄せた。
梶山教諭は「生徒同士の話し合いが活発で、皆で作り上げた雰囲気が良かった。受験期で一緒に楽しむ機会が少なかったが、良い思い出になったのでは」と振り返る。
制作されたスタンプは生徒らが個々にダウンロードし、その場で送り合って楽しんでいた。