新江ノ島水族館（藤沢市片瀬海岸2）のアザラシプールで4月19日、昨年同館で初めて誕生したゴマフアザラシの赤ちゃん「ココア」の1歳を祝う誕生会が開かれた。イベント開始時には、アザラシプールが見えなくなるほどの来館者が詰めかけた。

アザラシバースデーソフト

　飼育スタッフからは、ココアはこの1年間で体重が7.5キロから47.2キロに増えたことや、よく水中のおもちゃで遊んでいるなどの近況が報告された。登場したココアは、最初に覚えたという、ぐるぐる回る技や、現在特訓中の敬礼ポーズを披露し、会場からは大きな拍手が上がった。　

　当日は事前抽選で当選した小学2年生の内田怜奈さんが、普段は入ることができないアザラシプールのプールサイドへ両親と共に招かれ、ココアと対面。トリーターが手作りしたココアの顔を模した氷のバースデーケーキをプレゼントした。ココアが興味深く顔を近づけると、観客から「おめでとう」の歓声が上がった。

　イベント後には内田さんがココアとの記念撮影に臨み、母親のココも加わって体に触れる貴重な体験を楽しんだ。内田さんは「目がきょとんとしてかわいかった。おはようとあいさつをしたら、ヤッホーとあいさつしてくれたみたいに動いてくれた」と笑顔で話した。

　展示飼育部の長野翔平さんは「たくさんの人にココアの誕生日を祝ってもらい、改めて多くの人に愛されていると感じた。今後も元気な姿を見てもらえるように健康に成長してほしい」と話す。