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藤沢駅前「名店ビル」に松本大洋さん描き下ろし懸垂幕 名店シンブン新号も

「松本大洋」さんの懸垂幕に架け替えられたフジサワ名店ビル

「松本大洋」さんの懸垂幕に架け替えられたフジサワ名店ビル

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 藤沢駅北口の名店ビル(藤沢市南藤沢2)で現在、漫画家・松本大洋さんが描き下ろした巨大な懸垂幕が期間限定で掲出されている。昨年9月に始まった懸垂幕企画の第3弾で、駅前の風景に新たな彩りを加えている。

懸垂幕に架け替えと同日に発刊された「名店シンブン」

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 今回の作品は、「鉄コン筋クリート」「ピンポン」などで知られる松本さんが、老舗商業ビル「名店ビル」の情景を背景に独自の世界観で人物を描いたもの。松本さんはかつて藤沢に住み、名店ビルには画材を買うなど日常的に通っていたという。「優しくて楽しい思い出がたくさんあるビル」「夢の中に出てくるような建物」と語り、今回の作品には幸せの象徴「青い鳥」に見立てて藤沢市の鳥・カワセミも描いている。

 併せて、同ビルの魅力を伝えるフリーペーパー「名店シンブン」第3号も発行し、同ビルや駅前各所で配布している。2024年に創刊した「名店シンブン」は、懸垂幕と連動した表紙デザインやアーティストとのコラボレーションが毎回、話題を呼んでいる。

 今回の起用について、名店ビルの増田隆一郎さんは「弊社スタッフの大学時代の友人を通じて松本さんに依頼した。個人的にも思い入れの深い作家で、描いていただけたことが本当にうれしい。名店ビルのカオスをぜひ現地で味わってほしい」と話す。

 名店ビルを含む藤沢駅南口の391地区市街地は、2027年度末に解体される予定となっている。懸垂幕の掲出は8月中旬までを予定。

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