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藤沢のカフェで補助犬啓発アート展示 地元高校生が考案・制作

藤沢市での実地研修で犬と触れ合う生徒たち

藤沢市での実地研修で犬と触れ合う生徒たち

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 藤沢市のカフェ「Terrace-TiPi」(藤沢市鵠沼橘1)で7月2日から、補助犬への理解を深めるアート作品の展示が開催される。展示作品は文京学院大学女子高校とアオバジャパン・インターナショナルスクールの生徒らが共同で企画・制作した。

デジタルでのマークデザイン制作の様子

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 同企画は、両校が共同で取り組む探究活動「AOBA×BUNKYO 藍 indigo project」の一環で、芸術性と持続可能性を兼ね備えた「藍」をベースとしたアート作品の制作を通して、SDGs や社会課題を考え、発信することを目的に2023年にスタートした。

 3年目を迎えた今年は両校合わせて32 人の生徒が参加し、「人間に寄り添う犬から考えるインクルーシブな社会」をテーマに、NPO法人「ウェルフェアポート湘南」(神奈川介助犬聴導犬協会)と連携。生徒たちは藤沢市での補助犬に関する取り組み事例についての講義・実地研修を通じて、さまざまな役割を果たす「犬」を起点にインクルーシブな社会の在り方を学習。その後、藤沢市在住の藍左師・守谷玲太さん監修の下、藍染めの表現技法を学んだ。
 生徒たちはグループごとに実際に藍染めを行い、藍染された布を写真に撮ってデータ化。デジタルでマークデザインを制作した。生徒たちが制作した補助犬啓発マークには、「心で繋(つな)がる」「共に歩む、共に生きる」「僕に気づいてワン」など、補助犬の存在を多様な視点から伝えるメッセージが込められている。

 会場では、デザインされた補助犬啓発マークに加え、キーホルダーやステッカーなどのグッズ、制作過程をまとめたフォトアルバムを展示するほか、紹介リーフレットなども配布する。

 写真技法を指導した文京学院大学女子中学校高校教諭のジョン・サイパルさんは「デジタル技術と伝統技法を融合させながら、社会の多様性に目を向ける学びを深めてきた。生徒たちの視点が多くの人に伝わってほしい」と話す。

 開催時間は、11時30分~15時、18時30分~22時。月曜・火曜定休。観覧無料。7月16日まで。

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