
バスケットボールB3リーグの湘南ユナイテッドBCが現在、練習場のゴール修復を目的としたクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。
湘南ユナイテッドBCは、B3リーグ参入3年目となる2024-25シーズンを11位で終え、プレーオフ進出は果たせなかった。迎える4年目に向け、チームは体制強化を進める中で、使用してきた練習場のバスケットゴールが根元から折れるアクシデントが発生。選手たちを支えてきた設備の故障により、練習環境の改善が急務となった。
同チームによると、修復は一度試みたものの、現状では激しい練習に耐えられない状態が続いているという。そこで、ゴールの撤去・廃棄、新たなバックボードとリングの設置に必要な費用を集めるため、クラウドファンディングを始めた。目標金額はまず100万円。最終的には高耐久設計の片側ゴールの新設に必要な250万円を見込んでいる。
設置予定のゴールには、外部スプリングの補強やアクリル製ボードを採用し、耐久性の向上を図る。加えて、設置後の耐久試験や定期的なメンテナンス体制も整備する方針。クラウドファンディングでは、手数料やリターン品の費用も含めた資金計画となっている。
支援者向けには、1階自由席招待券(3,000円)、チームタオル付き自由席(1万円)、パーカと特別指定席ペア招待(10万円)など、複数のリターンを用意。特別指定席は試合日時の指定が可能。
同チームの鈴木友貴ヘッドコーチは「練習場のゴールは、選手たちが挑戦を重ねるための必要不可欠な設備。練習場所で思い切りシュートを打つことができて初めて、チームのボトムアップができる」と話す。選手からは「また、あのゴールで練習がしたい」という声も聞かれた。
支援者の名前を刻んだ特製アイテムの配布など、ファンや地域とのつながりを重視した取り組みも用意する。
CFは8月8日まで。