
子ども・若者向け舞台芸術(Theatre for Young Audiences=TYA)をテーマにしたトークイベント「世界の子ども向けの舞台芸術-TYAの現場から」が7月16日、藤沢駅前のフジサワ名店ビル(藤沢市南藤沢)6階の「391スタジオ」で行われる。
過去に上演された「Goldfish(ゴールドフィッシュ~金魚と海と仲間たち~)」の様子
主催は建物を持たない劇場「ランドスケープシアター」。愛知県芸術劇場とオーストラリアのTerrapin Puppet Theatreが国際共同制作した舞台公演「Goldfish(ゴールドフィッシュ~金魚と海と仲間たち~)」の制作過程を入り口に、世界のTYA事情を掘り下げる。
ゲストには、同作のコーディネーターで演劇プロデューサーの山本麦子さんと、同作に出演した俳優の岩崎麻由さんを迎える。山本さんは2025年、セゾン文化財団による海外リサーチ事業でヨーロッパを巡り、9月からは文化庁の海外研修員としてノルウェーとイギリスに派遣予定。岩崎さんは神奈川県出身で、現在はオーストラリアを拠点に世界各地で活動している。
会場では、舞台裏の話題や国際的な動向、海外ツアーのリアルなど、舞台芸術の今を知る現場の声を聞くことができる。主催するランドスケープシアターの横井貴子さんは「子ども向け演劇や国際共同制作に関心がある人にとって、貴重なヒントが詰まった時間になるはず」と話す。
当日はイベントに先立ち、藤沢駅前の391街区を探検する「391街区ツアー」も開催。通称「迷宮」とも呼ばれる複雑なビル群の中を歩きながら、プロジェクトの拠点や取り組みを紹介する。ガイドは建築家で舞台美術家の木津潤平さんが務める。
開催時間は18時30分~19時45分。参加費500円。申し込みは専用フォームで受け付ける。ツアーは17時30分から実施。無料。