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えのすいでミナミアメリカオットセイの赤ちゃん誕生 2年連続で繁殖に成功

7月5日に誕生したミナミアメリカオットセイの赤ちゃん(写真提供=新江ノ島水族館)

7月5日に誕生したミナミアメリカオットセイの赤ちゃん(写真提供=新江ノ島水族館)

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 新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2)は7月24日、ミナミアメリカオットセイの「ライラ」が7月5日に出産し、雌の赤ちゃんが誕生したと発表した。同館では昨年に続き、2年連続での繁殖成功となる。

7月5日に誕生したミナミアメリカオットセイの赤ちゃん(写真提供=新江ノ島水族館)

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 赤ちゃんオットセイの父親は「ムサシ」。昨年7月に交尾が確認され、12月にライラの超音波検査で胎子が確認された。妊娠期間は約1年。

 出産は8時32分に始まった。胎子の一部が確認されてから5時間以上が経過し、館内のエックス線検査で母体のみでの分娩(ぶんべん)は難しいと判断。スタッフがけん引による娩出(べんしゅつ)を行い、14時2分に赤ちゃんは無事に生まれたが、自力での呼吸が見られなかった。獣医師とトリーターが心臓マッサージと人工呼吸を行い、数分後に小さな産声が水族館に響いたという。

 誕生直後の体重は4.2キロ。母乳が出るまでは海獣用ミルクを飲ませていたが、現在は母親のライラが授乳している。授乳期間は半年~1年程度。離乳後には魚を食べるようになる。7月23日時点で体重は5.86キロまで増え、すくすくと成長しているという。同館によると、プールでは水に顔をつけながら泳ぐ練習を始め、バックヤードでは台車に乗るのがお気に入りという愛らしい一面も見せているという。

 赤ちゃんオットセイは現在ライラとともにバックヤードで生活しているが、7月25日からは健康状態などを見ながら、少しずつ来館者の前に姿を見せる予定となっている。

 赤ちゃんオットセイを担当する展示飼育部の長野翔平さんは「難産だったがスタッフの連携と母子の生命力で無事に誕生してくれた。2年連続での繁殖成功は大きな意味がある。今しか見られない親子の様子を温かく見守ってほしい」と呼びかける。

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