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18歳の絵本作家が平塚で個展 「沈黙の感情」をテーマに

個展で展示している竹内麻桜さんの作品

個展で展示している竹内麻桜さんの作品

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 18歳の絵本作家・竹内麻桜さんによる個展「沈黙の感情展-影からのはじまり-」が8月5日から、ギャラリーカフェ「嬉々(キキ)!! CREATIVE GALLERY & CAFE」(平塚市明石町、TEL 0463-59-9974)で開かれている。

ライブペインティングで楽曲で演奏する音楽ユニット「KAZUMI」

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 13歳で初個展を開いた竹内さんは、14歳で手がけた絵本「びっくりちゃんがびっくりするわけ」で絵本出版賞大賞を受賞。同書は全国学校図書館選定図書に選ばれている。

 若くして絵本作家としてデビューした竹内さんだが、中高生時代には外出困難な心理状況に悩まされるなど、一時は絵を描くことができなくなったという経験を持つ。生きづらさを抱えながらも、描くことで「沈黙の世界からはい上がるようにして」歩みを進めてきたという。

 今回の個展は、18歳となった竹内さんが、心の奥に眠る感情を再びアートで表現したいという思いから開催が実現した。「止まっていた時間の中でも、心の奥にはざわめいた感情が流れていた。絵は、沈黙の世界からはい上がるための手段だった」と竹内さんは話す。

 会場はボーダーレスなアートギャラリーで、障害のあるアーティストが活躍するアトリエでもあり福祉施設でもある。竹内さんにとっては、13歳の初個展「サーティーン展(二人展)」を開催したゆかりある場所となる。 

 会期中はライブペインティングを不定期に開催。同施設所属の音楽ユニット「KAZUMI」が、竹内さんの作品にインスピレーションを受けた楽曲で演奏も行う。 

 同ギャラリー代表の北澤桃子さんは「麻桜さんをずっと見守ってきた。彼女が再び作品を発表できることをとても頼もしく思っている」と話す。

 竹内さんは「一枚一枚に思いを込めて描いている。見てくれる人に何か届けばうれしい」と話す。

 開催時間は10時30分~15時30分(17日、23日・24日、30日・31日は18時まで)。月曜定休。入場無料。期間中、土曜・日曜・祝日はギャラリーのみオープン(16日のみカフェも営業)。8月31日まで。

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